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1/27/2014

#63 izumo Ex.

道草を食う。食べてこその旅。
ただ目的地に辿り着くだけでは味気ない。僕らは楽しむ事を忘れない。
限られた時間ではあるけれど、先は長いのだから。
お腹が減ったら美味しいものを食べて英気を養うのが1番だ。


往路で立ち寄ったのは京都。京都といえば豆富。
口当たりはしっとりさらさら、コクのある大豆の旨味が凝縮されたおぼろ豆富。

湯豆富で冷えた身体をほかほかに温める。たっぷりの野菜ときのこと共に頂く。

復路では名古屋に寄り道。旅も残り300キロ。うなぎでしっかりとスタミナをつける。
うなぎの肝吸いはマスト。滋養強壮。これでさらなるパワーアップが謀れる。
ひつまぶしをしめくくるフィニッシュの形はやはり
ダシをかけて余すところなくうなぎの旨味を頂くのが定石だろう。
薬味のねぎとワサビがアクセントとなって食欲倍増。
吸引力の変わらない某掃除機のような吸引力で一気にかけ込む。

だし巻き玉子に巻かれたうな玉。さっぱりと大根おろしで頂く。

出雲大社参拝後に頂いた出雲蕎麦。
この蕎麦はそば湯にどっぷり浸かった状態でサーブされる。
つけあわせにダシつゆがセットされ好みの味を調整、
そば本来の薫りを存分に味わうことができる。

何もない近道よりも、花の咲いた遠回り。

今回の遠征は、時間も無い中で、車を使い往復1500キロを走った。
出雲には実は空港がある。
空路を使えば片道1時間でいける。
ほんの少しの時間、シートで寝てればつくことができるところを、
僕らは陸路を
往復20時間かけて行ったのだ。
しかも飛行機や電車とは違い、
最初から最後まで自分たちの手で運転していかなければならない。


なんて無謀な

なんでそんなこと

たくさんの人に帰ってきてから言われたことだが、
一般的な常識で考えれば全くその通り。返す言葉もない。
がしかし、車で行ったからこそわかったこと、感じたことがたくさんあった。
その街々の光景や、道がどのように続いているのかを初めて知ることが出来た。
頭の中でぼんやりとしていた西日本の地図は、出雲から帰って来た後では鮮明に思い描くことが出来る。
名古屋、京都、大阪、神戸は街の灯りがきらきらと輝き、遠くでビルの赤灯がまるで呼吸をするようにゆらいでいる。その中を走る僕らは巨大な生き物の血管を通っているようで興奮を覚えた。
兵庫から岡山へ、鳥取から島根へつづく夜中の山隂道では、
月明かりが山々を照らし、浮かんだ山の影が僕らを見守るように静かに佇んでいた。
車は僕らを乗せた1台のみ。雪が降り始め、辺りを白く覆っていく。
なんとも幻想的な光景は目に焼き付いて離れない。
陸路で行ったからこそ出会えた景色がそこにはたくさんあった。
ミーハー心が旺盛な僕は海外の美しい光景に憧れることが多いのだが、
まだまだ知らない日本の美しさの断片を目の当たりにすることができた。
車の中だからこそ通り過ぎる景色を見ながら出来た話もある。
なにも考えずに、歌をバカみたいに歌って笑うこともできた。
なにより、目的地を目指しそれを自分たちの力で果たすという目標を課して、
実現させたときの達成感は何にも変えられない。

ここまで行くことができたら次はここまで。
成し遂げるまでは大変な道のりも、乗り越えることで、
それを当たり前にこなせるレベルにしていくことが、成長や上達といった言葉に置き換えられるのではないだろうか。そうやって世界は広がる。
日々の生活においても、仕事においても同じ事が言える。
それを身を以て学ぶ事が出来た遠征だった。


#62 izumo03

世の縁をむすぶ神。出雲大社を参拝する。

いよいよやってきた出雲大社。生憎の雨で身体も冷える。傘など差して片手間になってはいけないということで、雨合羽を着用。これで思う存分祈願できる。
出雲大社の参拝は一般的な神社の二礼二拍手一礼ではなく
二礼四拍手一礼
となっており、
作法1つとっても、他の神社にはない特別感。
出雲大社が数ある神社の中でも高位で偉大だということが窺える。
合羽を着ていて分からないと思うが、僕ら二人、
神前ということでしっかりジャケットにネクタイという正装で臨んでいる。

鳥居をくぐる前に記念撮影。



出雲大社の敷地は広大。参道を歩く。

今年の干支でもある馬を撫でる。



出雲大社といえばこの巨大なしめ縄を思い浮かべるかと思うが
じつはこれ、本殿ではない。


出雲大社に祀られているオオクニノヌシ。「古事記」のなかでも有名な因幡の白兎というエピソードを再現したもの。このエピソードこそオオクニノヌシの懐の大きさを物語る重要なファクターである。気になる人がいたらgoogle先生に尋ねてみるといいだろう。






出雲大社は昨年、平成の大遷宮という5年がかりの一大補修イベントが行われたばかり。
伊勢神宮は20年に1度行われる通称、「神様のお引っ越し」
出雲大社はなんと60年に1度という半世紀以上のロングスパンで行われる。ということは次回の遷宮が行われるのは僕が齢80も後半に差し掛かったころである。

こちらが本殿になる。内部の撮影は不可。警備員もしっかり配置され厳格な雰囲気が漂う。

おみくじがびっしり。

こちらが本殿の裏手。その大きさがお分かりいただけるだろうか。


 偶然が偶然を招き、不意に訪れることとなった出雲の地。しかしそこに行こうと思わなければ一生来ることはなかったかもしれない。このタイミングだったからこそ、こうして出雲大社に参拝することができた。これも何かの縁とはよく言ったもので、僕らは導かれていたんじゃないかと思う。
思い起こせば、一緒に今回の遠征に同行してくれた、スタイリストを務める橘田さんと出会ったのも些細な偶然の産物だったのだ。ひょんな出会いから歳月を経て、今では互いの目標、目的を果たすために切磋琢磨する。先輩でもあり、仲間であり、パートナーのような存在として僕にとっては重要な人物に他ならない。
なにをするにも縁は大切である。人だけでなく、物や、環境に出会うのも縁が重なって具現化し現実の事象として顕れる。偶然は単なる偶然ではなく全てに意味があり自身に必要な出来事なのではないだろうか。つまりよく言われている『偶然ではなく必然』である気がしてならない。無駄なことなど何一つないのだ。過去は現在の自分の背中を押し、未来へと歩を進ませることが出来る。今までに出会った縁、これから出会うであろう縁、どれだけ些細な出会いや出来事も大切にしていきたいと今回の遠征で改めて強く感じた。

1/26/2014

#61 izumo02

神門をくぐる前に身を清める。

明け方雪の降りしきる出雲に到着。すっかり外は明るい。通り過ぎる山々は霞がかっており、神聖な雰囲気がその土地一帯に立ちこめているように感じた。参拝の前に、穢れた身体を清めようということで立ち寄り湯を探し奧出雲の山中へ。早朝から営業し、渓谷を望む絶景の露天風呂に辿り着くことができた。
雲がすぐ頭上を覆い、山々の隙間からちらちらと雪が舞い落ちる様を見ながら
浸かる秘境の湯。極楽かな。








いよいよ次回は出雲大社本殿へ。

つづく→

1/23/2014

#60 izumo01

神様に呼ばれた気がして

新年あけましておめでとうございます。旧正月前にブログ更新。


新年は先の記事でも紹介したelectroxにて盛大にEDMで幕をあけ、音にどっぷり浸かってきた。大箱というか、やはりメッセクラスの巨大なフェスで聴くハデなEDMは開放感があって最高だ。フェスならではの大規模なライティングや演出は、クラブでは味わうことの出来ないダイナミックさがある。(もちろんクラブの薄暗い雰囲気も好きだけど)
EDMと総称される、トランス、エピックの流れを汲んだ楽曲や。プログレッシヴハウスなど、ハデ目なダンスミュージックは相変わらず好きだけれど、最近職場の先輩の影響もあって、テックハウス、更にテクノやミニマルなんかにもハマりはじめている。家ではsbtrktとかポストダブステップをしっとりと、、

音楽の話しをしていると長くなりそうなのでまたの機会に。


というのも、出雲大社に参拝してきた。車で。
ひょんなことから、一路、山梨から島根県出雲市まで往復1500キロの旅にでることに。
僕の兄貴分である方と男二人の弾丸旅行に繰り出した。
出雲大社といえば、伊勢神宮と並ぶ日本屈指の神社である。祀られているのは「古事記」にも登場する有名な神様オオクニノヌシ。
神の中でも大変位の高い神様だ。詳しくは「古事記」を参照して欲しいが、
概要だけ触れておくと、縁結びの神様として男女の縁だけでなく、この世の全ての縁を司るといわれる。その他にも農業、商業、学業と、もう御利益だらけ。そんな絶大なパワーを持った神様にぜひあやかろうと、ここで思い立たなかったらもしかしたら一生で出雲大社にいくことはないかもしれないので、
2014年がいい年になりますようにと祈願しに行ってきた。

出発から10時間。


途中京都に寄り道して、到着。
だいぶはしょったけど、山梨を夕方出発して
長野岐阜愛知滋賀京都大阪兵庫岡山鳥取
と10の県を街から街へまたいで着いたのは朝方。雪も舞う神の国、
島根県出雲市に足を踏み入れた。

途中寄った京都でたまたま前のバスが甲府経由のバス。同じ道をきたのかな。

たまたま停めたパーキングもフジパーキング。京都にきても山梨に縁を感じる。
夜間90分100円とか破格すぎる。

つづく→


12/05/2013

#59 Woman Power

アイデンティティを確立したフィメールDJ。

女性DJ(以下フィメールDJ)の活躍が目覚ましい昨今。フィメールDJの代表的なアイコンとして挙げられるのはまずDJ KAORIやDJ MAYUMIだろう。クラブ、
アンダーグラウンドというサブカルチャーな枠組みを超え、様々な
メディアに露出し、多岐に渡り現在も活躍している。クラブカルチャーに興味
がないひともこの2人の名前は知っている人が多いのでは。と思い、例に出してみた。
一般の人にまで浸透し、フィメールDJというカテゴリをメインストリームの域まで押し上げたその功績は大きい。ここでは省略させて頂くが、厳密に言えばその他にも様々なフィメールDJがシーンを盛り上げ、男性顔負けの実力でメキメキとその地位を押し上げてきたのだ。フィメールDJというのは見た目にも美しい上に、モニターヘッドフォンに装飾を施したりとヴィジュアルの細かな部分にも妥協はしない。女性らしいこだわりとセンスはその選曲やテクニックにも見ることができる。ミラーボールとレーザーライティングが輝くダンスフロアジャングルを盛り上げるその姿は、ナイトアウトに華を添え、もはやパーティには必要不可欠な存在となった。見事、フィメールDJはミュージックシーンでそのアイデンティティを確立したのだ。

御年40歳を迎えるこの人(?)DJ Hello Kittyもそのムーヴメントに名乗りを挙げ
現役バリバリの第一線で活躍している。耳ではなく頬でモニタリングしている姿が何とも愛くるしい。 

2013ー14 注目のフィメールDJ

前置きは先述したとおり、フィメールDJはアイデンティティを確立し、群雄割拠の黄金時代がまさに今。フィメールDJは数え切れないほど大勢いる。僕も知らない人の方が多いんだけれどそんな中でも注目の3名を今回紹介したいと思う。完全私的な独断と偏見+僕自身が、過去にイベントでご一緒させて頂いたことがある方13ー14の年末年始にかけてフェスクラスのビッグパーティに出演予定がある方、この2点を共通項として念頭において選び紹介させて頂こう。

まず1人目は、つい先日山梨にも来てくれたDJ QP
EDMやキャッチーなプログレはもちろん、テクノやディープハウスなど、クセのあるアンダーグラウンドサウンドすらも巧みにコントロールして広く人気を獲得している。アジア、ヨーロッパでもその活動の幅を広げ、その実力は折り紙付き。11月に発売したばかりのミックスCD「SONICA」はイビザ滞在中に吸収した本物本場の空気感をQPというフィルターを通しコンパイルした1枚。ショップやお部屋のBGMにドライブに、どこにでもハマり、水のようにスッとその場の空気に馴染み、洗練された印象に引き締めてくれる。
Sonica Djqp 
価格: ¥ 2,100
レーベル: INFAS MUSIC



ROAD TO ULTRA JAPANの出演が決まっている。





2人目は今年6月に表参道の現場でご一緒させて頂いた
DJ RINA


top40など押さえるところはバッチリ押さえ、リミックス系の引き出しも豊富。男性も顔負けの黒くて骨太なHIPHOPやトラップも網羅する。
容姿の美しさからは想像もつかないパワフルなサウンドを操るパワープレイは男女ともに
人気を博し、ダンスフロアに熱狂の渦を巻き起こしている。
ヒットナンバーをダンスチューンにドレスアップしたミックスCD「PARTY HITS R&B ~GIRLS STYLE~」シリーズは聴きやすく、ダンスミュージックのテキスト的な1枚である。いつでもどこでも、ノリのいいグルーヴ感を演出してくれる内容となっている。
PARTY HITS R&B ~GIRLS STYLE~ Mixed by DJ RINA
価格:¥1,890
レーベル:GROOVY


そして最後3人目は
麗しのサウンドモンスターDJ RIE

何度も山梨にplayしに来てくれている彼女は、小柄ながら毎回恐るべきポテンシャルとパワーでフロアを飲み込んでいく。HIPHOPはミドル、ニュースクール、マッシュアップ、トラップ、エッジの効いたハウス,エレクトロミュージックからベースミュージックまでその懐の広さは計り知れない。まさに音楽が形成した混合獣(キマイラ)。DJ RIEという強烈な個性の塊がスピーカーから炸裂するとたちまちフロアは沸き踊る。

DJ RIE MIX CD “ CHIDI CHANGE”
価格:1575円
この1枚はきっと、あなたのHIPHOPの概念を変えてくれる、もしくは刷新してくれる1枚かもしれない。そしてその魅力を再発見できる。ハイセンスなセレクト、各々の楽曲が、音によって紡ぎ出す世界観は直球でかっこいいと思える。HOSTにAKLOを起用しているところも聞き逃せない。

DJ RINA,RIE共に、年明け1発目のEDMビッグフェスelectroxに出演決定のアナウンスがつい先日ネット上に流された。


この2人の共演が大きな舞台でみられるのはなんとも贅沢。今からとても楽しみ。

以上3人の注目のフィメールDJを紹介させて頂いた。私的なセレクトではあるがぜひ、
時間が合うときには彼女らの出演するパーティに行って見て体感して欲しい。
3人とも国内外を含め現場での経験量は膨大。勘違いしてほしくはないので念の為書いておくが、昨日今日DJを始めて、このように若手のホープとして注目され活躍しているわけではないということ。何年も実績を積んでこその賜物であり、まさに根っからの叩き上げ精神でその頭角を顕して来た人達である。しかしながらDJの世界は20年選手もザラにおり、大体ベテランというとそれほどのキャリアを持つ大御所を指すことが多いのである。そしてこの3人以外にも個人的に好きなフィメールDJはたくさんいる。数え切れないし書ききれないので今回は、年末年始にビッグフェスを控え、過去に恐縮ながらイベントで共演させて頂いたという部分で3人に絞ってご紹介させて頂いたことを承知して欲しい。

フィメールDJの魅力とは。

MCなので僕はプレイ中のDJの手元を見ていることが多い。特にミックスのタイミングでは注視する。なにか言葉を入れるべきか否かをその時に判断する。ミックス部分を聴かせたいであろうタイミングのときは喋らないし、カットインや曲の印象が変わるときは、シャウトして、など、そんな風にPC画面やDJの手元を見ながら色々思考を巡らせてDJともコンタクトを取りながら喋らせて頂いているわけだが、女性の繊細な、美しい手つきでミキサーのツマミやフェーダーを弄っているのを見ているのはなんとも悩ましいものである。下世話な話しはさておいて、僕が思うフィメールDJの魅力をお話すると、ヴィジュアルと音楽性やDJプレイのギャップを楽しむということ。そして、矛盾にあたるかもしれないが、ヴィジュアルに沿ったキャラクター作り、ブランドの構築という点も見所あるファクターといえる。なによりセルフプロデュース、ブランディング力はフィメールDJの得意とするところ。ハウスミュージックの重鎮、フィメールDJとして世界で活躍するDJ YUMMYさんが山梨に来られた時におっしゃっていたのは、都内も海外も、地方でも、すべて自分で興行のスケジュールを管理し、1人で行くと。そっちの方が自分のスタイルに合っているし効率的で楽なのだという。そのバイタリティに感銘を受けたのは記憶に新しいが、今考えてみれば、当然といえば当然なのだ。彼女たちは音楽に対して非常にストイック。そして音を愛してやまないミュージックフリーク。そこに待っているファン、パーティを愛する人々がいるならば、彼女たちは躊躇いもせずに、現場に赴き、内に秘めた爆発的なパワーをサウンドに載せ我々の鼓膜に届けてくれている。そこには男性も女性もない。ファッション業界でもジェンダーレス化が進んでいる昨今、フィメールDJなんて呼称すらナンセンスなのかもしれない。華々しいスポットライトの当たった舞台で活躍する彼女たちが輝いてみえるのは、その分、影での努力や苦労があってこそのものだろう。単純にルックスだけでは生き残れない世界である。今やフィメールDJというのはなんら珍しいことではない。スタンダードでありその群雄割拠のシーンのなかでいかに個性とスキルを発揮し他のDJと差別化をするのかが肝心だ。今回紹介させて頂いた3人はそういった部分でも三者三様の色が出ていて、オリジナリティに長けていると個人的には思っている。そしてその洗練されたセンス、セルフブランディング力は音楽業界のみならず、アパレル、モデル、美容、といった女性に欠かせない分野にも進出、展開し、ファッションブランドのレセプションや新製品のローンチパーティ、インストアDJなど、その手腕を奮う場はクラブやフェスだけに限定されないのも、1つの見所であると僕は考える。それこそが、各々のDJが構築してきたイメージやそのDJが持つ個性を一般の人々へ浸透させるチャンスなのである。
本日勝手ながら紹介させて頂いた3人のDJを始め、インディペンデントマインドを携えて、自身のスタイルを確立する美しきフィメールDJの皆さんにはもっともっと大いに活躍してくれることを願う。

TEXT=Tomohisa Mochizuki
Photo/Graphic=Google imege search

3/05/2013

#48 JR展-世界はアートで変わって行く-

現在、最も注目されているフランス人アーティスト「JR」の活動を記録した世界初の展覧会。


JRといっても、僕らが普段利用しているような電車の話ではない。

会場は以前Chim-pom↑によるひっくりかえる展が行われ訪れたワタリウム美術館。
このひっくりかえる展こそ僕自身JRの存在を初めて知った場所である。

グラフィティアートを路上で始め、壁にタグを打ち続けた一人のフランス人男性は
今や世界中を巻き込み、大きな影響力を持つようになった。

このJRという一人のアーティストはNYの有名なギャラリーに所属しており、
一つの作品につく値段は400万円はくだらないという。
そんな彼は、自身の作品で得た収益をあるプロジェクトに注ぎ込んでいる。
このプロジェクトこそが、JRの存在を世界に広く認知させた所以でもあり、
注目を集めている理由なのである。

そのプロジェクトとは世界各地の差別や弾圧、貧困や紛争など、
問題を抱えるあらゆる地域に巨大なポートレート写真を貼り付けて、地域の人をも巻き込んでアートを表現するというもの。そんなJR(ジェイアール)の活動のトリロジー的な展覧会が世界的にも初めて、ここ日本で開催されている。

JRは先の東日本大震災の被災地も訪れて、自身の活動を行った。


この展覧会は、現在最も注目されているフランス人アーティストJR(ジェイアール)のこれまでの活動を一堂に紹介する世界で初めての展覧会です。 これは、昨年よりスタートした震災後の展覧会三部作の最終章です。一つ目は『ひっくりかえる展』で、既存の社会を変えようとしている世界中のアーティストやアクティビストを紹介し、さらに『坂口恭平 新政府展』では、日常に創造的なレイヤーを重ねることであらたな社会を形成しようという実験でした。
今回はJRが世界中のストリートに展示を始めるきっかけとなった最初の作品から、パリ郊外の公営住宅に住む若者たちの大型のポートレートを中心地のストリートに掲示した「ある世代のポートレート」(2004-2006年)、パレスチナ人とイスラエル人の巨大な写真を両側に提示した「向き合って」(2007年)、世界中の紛争で犠牲になった女性たちの尊厳を守ろうと大きなポートレートを掲げた「女性たちはヒーロー」 (2008-2010年)などこれまでの全プロジェクトを時系列にそってドキュメント映像で紹介します。 
さらに重要なのは、展覧会に先駆け2012年11月、東北の被災地(気仙沼から福島まで)を巡り行った「インサイドアウト」計画の展示です。ポートレート撮影用のカメラと大型プリンターを装備した専用トラックは、東北の漁港の漁師や復興商店街の店主、子どもたち、およそ400名のポートレートを撮影し、それらを街中に展示したのです。このプロジェクトのドキュメントやポートレートは今回の展覧会の一部として発表されます。 JRの活動は自分のメッセージを伝えようとするのではなく、世界中のストリートに誰もが見られるギャラリーを作り、そこで新しい交流が生まれ、さらにそれぞれの地域の問題が世界に提示されることなのです。その活動のために、自身の名前をJRという匿名的なものにしています。 今回の展覧会では入場者も自分のポスター大のポートレートを受け取り、この「インサイドアウト」計画に参加出来ます。 
JRはTEDプライズ受賞のスピーチ(2011年)で世界中の観客を驚かせました。 
JRは言い切ります。「世界はアートで変わっていく」




外観にも大きく貼りだされたポートレイト写真

映し出されているのは全て日本人


JRの活動の主軸は、INSIDE OUT PROJECTという
大きなポスターサイズのポートレイト写真を使ったものである。


「いつも気にかけているもののために、みんなに立ち上がってほしい。地球規模の(グローバル)アートプロジェクトに参加するだけでできるんだ。そしていっしょに、地球をひっくり返して(インサイドアウト)やろう」 JRのことば、カリフォルニア州ロング・ビーチにて 
2011年3月2日、カリフォルニア州ロングビーチで行なわれた TED の会議において、 JR は地球規模の(グローバル)アート・プロジェクト——「インサイドアウト・プロジェクト」——への参加を呼びかけました。これは自分の大きなフォーマットでの「ペイスティング(貼付けアート)」から着想を得たものです。自分がなにのために立ち上がっているかを説明することばとポートレイトを、世界とシェアする機会をみなにもってもらう、というのがこのプロジェクトのコンセプトです。参加者たちの作品行為は記録され、アーカイヴ化され、
そして « www.insideoutproject.net. » で展示されています。2011年3月から2013年2月の間に、12万枚を越えるポートレイト・ポスターが108カ国以上の国々へと送られています。



実際に展覧会期中はワタリウムでフォトブースが設置され、
このポスターを作製することが出来る。
作製したポスターは自由に使うことが出来る。
どこかに貼った写真を
に投稿すればアーカイヴされJRのプロジェクトに参加したことになる。

僕らがいったときなんと、フォトブースは調整中という悲劇。。
なので、こんな感じかなーという具合で
ドット絵の前で撮ってみた。

この日、一緒に行ったキーくん。
ニヤリ。

ニヤニヤ

加工アプリでなんとなくそれっぽくなった。
 実際はこのように作れる。
(後日訪れた、キーくんのパートナーである
りーちゃんの写真を拝借。いいよねりーちゃん?)






一度パスを購入すれば展覧会期中は無料で何度でも訪れることが出来るので、
リベンジしてポスターを作ってこようと思う。

28mmレンズで映し出された豊かな表情が物語るのは
喜怒哀楽の感情と、偏見、先入観、メディアに塗られたイメージとは異なる、
その土地に生き、その場所で起きている問題に直面している人々の
内なる真のメッセージ。そしてそれに呼応し人々は繋がり大きな輪となり
巨大なアートとしてのパワーを宿す。

国境、人種、信仰を超え、その場所を選ばず、世界中に拡散していく顔写真の数々は今もなお
現在進行形で増殖を続けている。

「世界はアートで変わっていく」
JR展はワタリウム美術館で6月2日まで開催中。
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6
tel:03-3402-3001 
fax:03-3405-7714
e-mail: official@watarium.co.jp

会期 2013 年2月10日(日)-2013年6月2日(日)
 休館日 月曜日(2/11、4/29.5/6 は開館)
 開館時間 11時より19時まで[毎週水曜日は21時まで延長]
 入場料 入場料:大人1,000円 学生800円(25歳以下)
ペア券:大人 2人 1,600円/ 学生 2人 1,200円
(期間中、何度も使えるパスポート制)
 主催/会場 ワタリウム美術館 2会、3階、4階、屋外
 助成 在日フランス大使館,アンスティチュ・フランセ